(一社)福島県薬剤師会オリジナル実践型研修プログラム
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(一社)福島県薬剤師会オリジナル実践型研修プログラム
日本薬剤師会では、2018年から「薬局ビジョン実現に向けた薬剤師のかかりつけ機能強化事業」が実施され、毎年、都道府県薬剤師会の担当役員等を対象とした全国会議が開催されていました。会議では、事業の趣旨や日本薬剤師会が作成した「薬剤師のかかりつけ機能強化のための研修シラバス」についての説明等があり、都道府県薬剤師会等での研修計画に当該内容を反映するようにと要請がありました。
シラバスには、薬剤師のかかりつけ機能の向上に繋がる実践的な研修が、全国一律で実施されるように研修内容の指標が提示されております。
参考:日本薬剤師会作成「薬剤師のかかりつけ機能強化のための研修シラバス」【別冊】
福島県薬剤師会職能・生涯教育委員会では、本シラバスを事業計画等に組み入れ、継続した研修を実施することで、到達目標とする知識・技能の向上や次世代指導者の育成、会員の生涯教育(学習)の機会の増加と薬剤師職能のさらなる向上を図るため、本会オリジナル実践型研修プログラムを構築しました。
<研修の概要>
1 作成目的
日本薬剤師会は、研修シラバスを活用するため、都道府県薬剤師会と地域薬剤師会で研修シラバスの項目を分担して実行していく内容のスケジュールを提示しましたが、当会職能・生涯教育委員会では、教材もないままに、地域薬剤師会に依頼することは、地域薬剤師会にとって、非常に負担になってしまうのではないかとの懸念から、地域薬剤師会が主催する研修会、または、各薬局、個人でも学べる教材を提供することを検討いたしました。
教材内容については、疾病特性に基づく薬学的管理・指導の知識と技能について学べる研修ツールをまとめることにしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、集合研修を開催することが難しい現状も考慮して、各薬局または、個人でインターネット(Zoom)を使用した研修もできるような教材作成を目指しました。
参考:日本薬剤師会会議資料「薬剤師のかかりつけ機能強化のための研修シラバスを活用したスケジューリング」
2 作成メンバー
職能・生涯教育委員会で、症例ごとに作成チームを立ちあげました。
・令和2年度~
5疾患:糖尿病、高血圧症、消化性潰瘍、認知症、呼吸器
校正・内容確認チーム |
統括 |
島貫 英二 |
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総括 |
塩川 秀樹 |
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濱田 雅博 |
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作成チーム |
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担当疾患 |
リーダー |
メンバー |
A |
糖尿病 |
伊藤美穂 |
熊川由紀子、味戸一宏、保坂泰斗 |
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B |
消化性潰瘍 |
鍛治内大輔 |
白石丈也、紺野陽広 |
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C |
高血圧症 |
川越健司 |
渡邉則之、中山良一、鎌田正良 |
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D |
認知症 |
伏見康治 |
橋本恵子、佐藤 大、加藤博信 |
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E |
呼吸器 |
島貫英二 |
濱田雅博 |
3 教材内容
症例ごとに、「薬学的管理シート」、「症例解析シート」、「患者の状態〔時系列〕」、「セリフ・解説」、「患者対応動画」を1セットにしました。
① 薬学的管理シート:服薬指導時に、実際に使用するチェックシート。
② 症例解析シート:今回の研修に際して、模擬症例を記載したもの。
③ 患者の状態〔時系列〕:模擬症例を使用する際に、過去のバックグラウンド等を記載したもの。
④ セリフ・解説:研修を実施する際に、台本となる資料。
⑤ 患者対応動画:症例解析シートに当てはめて、実際の服薬指導を再現した映像。
4 今後の対応
職能・生涯教育委員会では、現在、次の疾患に関する教材作成に取り組んでいます。
・令和3年度:6疾患(内分泌系、生殖器系、皮膚・感覚器系、感染症系、免疫系、骨格・筋肉系)
また、研修シラバスの他の項目への対応を検証を踏まえて検討しています。
教材の使い方は、一例です。
地域薬剤師会、薬局内でアレンジして使っていただいても構いません。
この教材を皆様の力で、より良い教材に発展させてください!
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