おためし訪問事業の対象者

❶ 薬が残ってしまう。

薬が残ってしまう。
利用者さんの中で処方された薬をため込んでいる方はいらっしゃいませんか?
これでは、どの薬をいつ飲んだらいいのかわからなくなってしまいます。
さらには、使用期限が過ぎているものもたくさんあると思われます。
 
薬剤師が訪問して、まず、使用期限が切れているものや分からないものは、利用者さんと相談し、適切に廃棄します。
また、使用期限が残っていてまだ飲める薬は、次回処方時に処方医に相談し、その分の処方を減らしてもらうことにより、残薬をいったん『リセット』します。

❷ 薬を飲み忘れることが多い。

薬を飲み忘れることが多い
利用者さんの中で、薬をついつい飲み忘れてしまう方はいらっしゃいませんか?
特に、たくさんの種類の薬が処方されている高齢者では、薬を飲み忘れてしまうことがよくあります。
 
まず、飲み忘れてしまう原因を考えます。
①くすりの種類が多くて、一部の薬を飲み忘れてしまう方には、服用時点ごとに薬をまとめる『一包化』を行います。
②薬を飲んだか飲んでいないかわからなくなってしまう方には、お薬カレンダーを使って、飲んだか飲んでいないかを目で見えるようにします。
③朝、起きるのが遅くて朝食をとらないため、朝食後の薬は飲めないことが多い方には、昼食後や寝る前に変更ができないか処方医に相談します。

❸ いろんな病院を受診していて薬の管理が難しい。飲み合わせも心配。

いろんな病院を受診していて薬の管理が難しい
利用者さんの中で、複数の病院を受診していて、それぞれ違う薬局から薬をもらっている方はいらっしゃいませんか?
それぞれの薬局から薬が出されていて整理がつかなくなってしまっていたり、同じ効果の薬が重複して処方されていたりすることもあります。
 
複数の病院から処方された薬であっても、お薬手帳や医薬品情報提供書を見ることによって、同じ効果の薬が重複して処方されていないか確認することができます。効果が重複した薬が処方されていた場合、医師に相談し、処方変更を提案します。
また、複数の薬局から出された薬をまとめて一包化することなどもできますので、一度ご相談ください。

❹ 副作用が心配。飲む薬と飲まない薬を自分で勝手に判断している。

副作用が心配
利用者さんで、飲む薬と飲まない薬を自分で勝手に判断している方はいらっしゃいませんか?『この白いのは飲むけど、こっちのオレンジは飲まない』など、色だけで判断している方とか、薬の副作用が心配で飲まない方などもいらっしゃると思います。
 
処方された薬がどのような目的で出されているのかを理解できるように説明し、患者が薬に興味を持つことで、自分の意思で薬を飲めるようにします。
また、副作用を心配する方には、副作用よりも薬を飲まないことの方か影響が大きいことを説明し、安心して薬を飲めるように説明します。

❺ 健康食品やOTC医薬品を飲んでも大丈夫?

健康食品やOTC医薬品を飲んでも大丈夫?
飲み合わせの良くない例(厚生労働省作成「健康食品の正しい使い方」)
ビタミンB6 フェニトイン(抗てんかん薬) 薬効の減弱
ビタミンK
(青汁、クロレラ)
ワルファリン(抗凝固剤) 薬効の減弱
ナイアシン HMG-COA還元酵素阻害薬
(高コレステロール血症治療薬)
副作用の増強(急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症)
カルシウム 活性型ビタミンD3製剤
(骨粗鬆症薬)
腸管からのカルシウム吸収を促進
 
利用者さんの中で、健康食品やサプリメントを摂取されていたり、OTC医薬品を飲んでいる方もいらっしゃると思います。
健康食品やサプリメントの中には、医薬品との飲み合わせの良くないものや、OTC医薬品だと、処方されている医薬品と効果が重複してしまうものなどもあります。
薬剤師にご相談いただければ、飲み合わせが悪くないか、確認することができます。

※おためし訪問以外では別途、調剤報酬が必要になるものもありますので、一度薬局にご相談ください。